「sensR」とは

sensRはＲの官能評価の識別法パッケージ

sensRはフリーの解析ソフトウェア「R」の識別法に特化した官能評価パッケージです。頻繁にも使われる多様な手法に対応しており、ROC/AUCのグラフ作成ができます。sensRはコマンド（スクリプト）による操作となります。
手法、参加者人数と正解者人数の3つの情報があればとりあえずの解析が可能です。データの用意がなくても解析できるのが良いです。

sensRの特筆すべき特徴としては下記2点です。
１．「サーストニアンモデル・信号検出理論による解析」
２．「デフォルトで多様な識別手法に対応」
※2AFC,3AFC,duo-trio,tetrad,triangle,2of5,hexadなど

【ブログ記事】3点試験法のPd（Proportion of distinguishers）とは何か

sensRで解析できる手法

sensRには様々な関数が含まれています。コンソールからコマンド（スクリプト）を記述することで使用できます。

コンソール画面から関数を使って解析可能な手法

・差異試験・類似性試験
・仮説検定・信頼区間・尤度
・P-prime（信号検出理論SDT）による解析
・ROC (receiver operating characteristic)とAUC（Area Under the ROC curve）のグラフ描画
・Thurstonian Degree-of-Difference (DOD) モデル

sensRのインストール方法

インストール方法はRの画面から行います。
Rのコンソール画面に下記のように入力してEnterキーを押します。
install.packages("sensR")
※「"」ダブルクオーテーションを付けてください。

sensRの立上げ方法

まず、Rを起動します。
Rのコンソール画面に下記のように入力します。
library(sensR)
※「"」ダブルクオーテーションは無くても結構です。付けても立ち上がります。

正常に起動（パッケージの読み込み）が完了すると何も表示されず、プロンプト「>」が表示されて入力待ち状態となります。

sensRを使う上での注意点

無料で最新手法が扱えるsensRは魅力ですが使う場合には注意が必要です。

１．データセットの持ち方（データの形式）に注意する。
２．ヘルプに記載されていない解析条件の制約がある（一部）。
３．Ｒは「完全に無保証」です。sensRも同様です。

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